memo
お題修行その2
つづきはこちらからどんぞw
2.おじさんって誰のこと?
ザックスは、時々妙な声を耳にすることがある。
それは例えば、
「なあザックス、お前こないだえらい年上のおっさんと歩いてなかったか?」
ソルジャー仲間でもなんでもない、『一般市民の友人』からだ。
「おっさん?誰だよそれ」
「お前、やたら仲良さそうに歩いてたから声は掛けなかったけどさぁ。誰アイツ?神羅の係長か部長クラス?」
「うーん?」
しかしザックスはやはり思い当たる節がない。俺には部長や課長クラスに知り合いなんていないぞ?
それに係長や部長はこう小太りで汗かきで禿げ上がっているに決まっている(←どこから来たか知れない酷い固定観念)。
ますますそんな知り合いなんていやしない。
そんなおかしな声を時々耳にする度に、ザックスは考え込む。
(だって…カンセルは俺と大体同い年だろー?エアリスは…女の子だし(← )
誰だっけ誰だっけ誰だああああ!?
ザックスの脳内に、無数の?マークが浮かんでは消える。
しかし、その疑問もとある日に簡単に解ける事と相成った。
***
「ザックス、早くしろ。置いていくぞ」
「あー!ちょ、待てってアンジール!!」
久し振りの休暇に、二人で伍番街に買出しに出た時の事だった。
「お!ザックス!!お前久し振りじゃんよー!!」
「あ!アイツ!!」
例の『一般市民の友人』に、再び会った。
「何だザックス、友達か?」
そう聞いてくるアンジールに、ザックスはうんうんと頷き。
「悪ぃ、アンジール、ちょっとだけ待っててくれるか?」
「ああ、俺は構わんが―」
そう短い会話を交わしている、正にその時。
「あ!こいつ、あん時の神羅の係長か部長クラス!!!」
『一般市民の友人』は、間違いなくアンジールを指差し、そう叫んだ。ザックスはアンジールを振り返り、暫し固まる。
そして瞬時に、自分の係長や部長の固定観念に過ちがあった事を認めざるを得なかった。大爆笑と共に。
「ちょ、ごめんアンジールwwwwちょっと、ちょっと待ってwてwwwwwwww」
「………(憮然)………」
そして当のアンジールも、謂れの無いひどい侮辱を受けている事だけは、何となく感じ取れるのであった。
■おわる■お題提供:TOY*様 年の差カップルに10題
アンジかわいそう。そして全国の係長様と部長様に心からお詫び申し上げますorz
そして 私は お っ さ ん 大 好 き だ v