memo
ホワイト・ウェディング
今日は(昨日は)オフ友の結婚式に行って来たですよ…!感動して号泣した…。・゚・(ノД`)・゚・。!天気が雪と言う事もあって、ウェディングドレスの白と雪の白とが幻想的でロマンチックですごい綺麗かった~~!!
歌のプレゼンツも無事遂行出来て(満足に練習出来んかったが…;)…肩の荷が降りたよ…(汗)どうかしやわせになってくれ…!!
そんな繋がりでSS投下(笑)。エアザク~。
お気が向かれましたら『つづきはこちら』からどぞ~vv
明日の日記からばとんぬ答えさせて頂きたいと!!(←遅杉だろうと)
汝、健やかなるときも、病めるときも、
喜びのときも、悲しみのときも、
彼を愛し、彼を敬い、
その命の限りに、真心を尽くすことを誓いますか。
■誓い■
「この教会も、昔はとってもきれいでね」
結婚式とかもやっていたんだって。
いつもの日課である花々の世話の合間、エアリスは不意にそんな話題を切り出した。その瞳は、酷く荒れた、既に神の存在を失った祭壇に向けられている。
「ねえザックス」
結婚式って、どういう風にやるか知っている?
エアリスは傍にいたザックスに問い掛けた。すると彼は、
「うーん、分からん」
いつもの様におどけた仕草でその首を振る。
「俺の故郷には、教会とか無かったし」
その言葉を聞き、エアリスはくすっと微笑むとこう言った。
「じゃあやろう」
「え?」
「だから、結婚式!」
「ええええ(汗)!?」
「養母(おば)さんから聞いた事くらいしか分からないんだけどね?」
神父様の前で、宣誓と言うのをするんだって。
エアリスはそう言うと、祭壇の前にザックスを手招きし呼び寄せる。
そして何処か照れた様な表情で立つザックスの手を取ると、その瞳を少し足元に伏せながら、
『汝、健やかなるときも、病めるときも、
喜びのときも、悲しみのときも、
彼女を愛し、彼女を敬い、
命ある限り、その真心を尽くすことを誓いますか?』
養母から聞き教えられた宣誓の言葉を静かに告げた。
「え、ええと…(汗)」
その言葉に俄かに口篭るザックスに、エアリスは再び微笑む。
「誓います って言って?」
「え、ち、誓い ます …(照)」
そしてその後、エアリスも同様の宣誓の誓いをしつつ、その手を離すと声を上げて二人で笑った。
「ああ、憧れるな。やっぱり」
エアリスはそう言って、再びその朽ちた祭壇を、そして朽ちた高い天井を見上げて呟いた。
「―でも」
神父様も神様もいないこの教会じゃ、結婚式はもう出来ない。
誓いの言葉も、聞いてくれる証人(ひと)がいなくては意味が無いもの。
そう言って、少し淋しそうに俯くエアリスに、ザックスは言った。
「いるじゃないか」
「―え?」
ザックスのその言葉に、エアリスは思わず問い返す。
するとザックスは徐に天井を見上げて指を指す。
「ほら、あそこに」
その指し示された方向にエアリスは目を上げる。するとそこには、
「―あ」
それは、獣の姿をした、白い片翼を持つ異形の天使。
エアリス自身も彼からそれとなく聞かされていた、彼の親友の心を宿していると言う化物(モンスター)が二人を静かに見下ろしていた。
「神父様も神様も、この教会からはいなくなっちまったけどさ」
天使だったら、いるよ。あそこに。ザックスはそう言って化物(モンスター)に問い掛けた。
「なぁ!お前は聞いててくれただろ!?」
化物(モンスター)は相変わらず、ただ静かにその尾を振るだけだったけれども。
「そっか、そうだよね」
エアリスもそんな化物(モンスター)の姿を仰ぎ見て言った。
「―きっと、聞いててくれたよね」
しかし、
「でもさっきのは『結婚式ごっこ』、遊びだからね?本気に聞いちゃダメだよ?」
と、化物(モンスター)に向かって続けるエアリスの言葉に、ザックスは、
「わ、分かってるけど、何かショック…;」
そう言いながら俄かに肩を落とすザックスに、エアリスは笑う。
『汝、健やかなるときも、病めるときも、
喜びのときも、悲しみのときも、
彼を愛し、彼を敬い、
その命の限りに、真心を尽くすことを誓いますか?』
一生に一度の、
かけがえのないその誓いを、いつか心から愛する人にする事が出来る、
その日を、その幸せを夢に見ながら。
■END■